愛・地球博:ボランティアセンター、閉幕後も存続の方針 | NEET生活

愛・地球博:ボランティアセンター、閉幕後も存続の方針

万博協会の中村利雄・事務総長らは14日、愛・地球博(愛知万博)の会場で活動中のボランティア約3万人を組織する「万博ボランティアセンター」について、閉幕後も存続させる方針を初めて明らかにした。ロータリー館で同日行われたボランティアをねぎらう集い「ボランティア・デー」で表明された。
 ボランティアは、万博史上初めて導入された大規模な市民参加の象徴的な存在。中村事務総長は「万博のような大きなことをするには、こうしたボランティア組織が不可欠。万博のあったこの地域で、意義ある活動を発展させることは望ましく、何らかの形で存続させるよう、ボランティアセンターとともに検討していく」と話した。
 同センター会長のユーゲン・マルクス南山大学長も「センターの活動や理念が世界中のボランティア活動に継承されるよう努力し続けたい。センターの組織自体、万博の遺産として存続させる」と説明した。
 現在は企業の寄付などでまかなっている活動資金や、自治体などが派遣している事務局スタッフの存在など、存続を支える運営面について今後検討するという。
 県は万博閉幕後の10月24日、名古屋市中区栄のオアシス21で「グッバイEXPO・ハローNPO」と題したイベントを行う。ボランティアを万博だけの一過性の経験で終わらせず、閉幕後も地域活動に引き込む狙い。当日は午前11時から午後7時まで、県内のNPO(非営利組織)の紹介などを行う。(毎日新聞より)