共生のまち活用して 小規模作業所がサロン開設 熊本県八代市の「みのり」 | NEET生活

共生のまち活用して 小規模作業所がサロン開設 熊本県八代市の「みのり」

 熊本県八代市のNPO法人「とら太の会」(山下順子理事長)が運営する小規模作業所「みのり」が、敷地内にコーヒーや軽食が楽しめるサロンを開設した。名称は「共生のまち・とら太駅」。スタッフたちは「地域の交流拠点としていろいろな方々に活用してもらいたい」と期待を膨らませている。
 とら太の会は、障害の有無にかかわらず、大人も子どもも共に学び、育ち合う「共生共育」の社会を目指す民間団体で、2001年4月に無認可保育園「ありんこ園」とともにみのりを開設。2003年6月に同市西宮町から住宅街にある現在地に移転した。知的障害や身体障害のある12人が職員として働いており、イ草製品の製造や新聞回収などを行っている。
 サロン開設は、「地域の中で共生の理念を伝えるには、いろんな人に来ていただき、障害者が自立していく姿を見てもらうしかない」と考えていた山下理事長が発案。県地域福祉基金から助成金を得て九月にスタートさせた。コーヒーや紅茶、梅こぶ茶などが150―300円で飲めるほか、前日までに予約すれば300円で昼食を味わえる。
 接客はみのりの職員が交代で担当。宮田登紀子さんは「緊張するけど知らない人と話ができてうれしい」と交流に満足げ。須々美孝幸さんも「接客は楽しい」と笑顔を見せる。
 営業時間は平日午前10時半から午後3時半までだが、11月23日に八代市で開催される「八代妙見祭」では、作業所の近くにメーン会場の「砥崎(とさき)の河原」があるため、臨時に営業する。「ぜひ、気軽に立ち寄ってもらいたい」と山下理事長。(西日本新聞)


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